http://2015.scrumgatheringtokyo.org/

DAY1に参加して、セッションに参加していろいろ考えました、ってことを以下に。

まず僕は「ウォーターフォール型の開発」は行程ごとに人を「差し替え可能」としている点が嫌いです。
「設計は日本で、実装はオフショアで」ってのもよくあるけれど、これも人を「差し替え可能」としているから嫌いです。

結果的にちゃんと動くもの、お客さんが喜ぶソフトウェアを納品できれば良いじゃん、と考えることも出来るけど、差し替え可能なパーツとして扱われた開発者の立場で考えると馬鹿にされているようで容認できません。

だから「アジャイル型の開発」であるSCRUMやXPで、開発者もお客さんも両方が喜べるようにと、少しずつ色々試行錯誤しています(SCRUMもXPも全適用は出来てません)。
今の現場(客先常駐)では、優先度の高い機能から順に1~2週間でリリースしてフィードバック貰って軌道修正して、ということを行ってます。
けれど、SCRUMでもXPでもない、言ってみれば「中途半端なやり方」です。

DAY1に参加して思いました。

「アジャイル」って「人」にフォーカスしているなと改めて思いました。
4つの価値しかり、12の原則しかり。

僕の実践している方法は「中途半端なやり方」ですが、お客さんとチームメンバーとを含めた「人」を大事に、これからも精進していこうと思いました。

いろんな人に感謝です。本当にありがとうございました。

http://www.agilejapan.org/

色々と収穫の多い一日だった。

特にしょっぱなの水野和敏氏(元日産GTR開発総責任者)の話がすごかったww
最高におもしろかった。
詳細は色んなブログにあがる(あがってる?)だろうし、一つ一つの話が全て良かったけど、僕は特に印象に残った点を。

現場が設計の最上流

設計が上流だと思ったら大間違い。
現場で作れない図面なんか何の価値もない。
現場が最上流。
設計が言ったから現場が作る、なんてのはダメ。

(※「現場」はたぶん車の生産現場)

まさか、こんな嬉しい話を聴けるとは思わなかった。
ソフトウェア業界だと、設計書をコーダーに渡して実装して貰えばいいじゃん、って考えてる人が実際問題多くて、設計者のほうが実装者より偉いっていう考えに、いまだに繋げてる。
だから、設計は日本でやって、実装はオフショアで、なんて発想になるんだと思ってる。
個人的にはこの思考を、はやくなんとかしたい。
実装が一番大事なんだよ、と。
車と違って、ソフトウェアは設計も実装も一人でできるんだから。

ディスカウントのスパイラル

海外で作ればいい?そんなの間違いだ。
(とあるメーカーの小型車。それまで月間売上台数ランキング6位前後にいたけど、フルモデルチェンジを期にタイで生産開始。するとランキングにすら入らなくなった)
そして、価格競争で疲弊するだけ

オフショアのメリットなんて、ベンダーの利益だけ。
保守しきれない負のシステムができるだけ。

「人月」という考え

誰がやっても同じ金額というのがおかしい。
僕は能数という単位を使う。

あっぱれあっぱれ。
僕らの業界でスタンダードな人月という考え方。
「誰がやっても同じ」という考えだから、プログラミングなんて誰がやっても同じでしょ?と考える人だらけで、そんな見積もりを見続けたお客さんも「人月の見積り」に馴れちゃって、動くものさえできれば誰が作っても良い、ってなって、プログラミングなんて誰(以下ループ)
負のループ。
人月を壊すためには、「納品のない受託開発」を手がかりに、なんとかしたい。

「人のため」に考える

趣味、ってのは自分のためのもの。
趣味で仕事していたらチームにならない。
目標を共有すると(そりのあわない兄弟も母の日のための事を考えると)チームになる。
そして「人のため」に考えると、アイデアが無限に出てくる。

これは僕の現場も共有できていない。
「お客さんのために」とは思っているけど、アイデアが出て来ない所をみると、まだまだなにかが足りない。
これは明日から実践したい。

あとは英語をディスったり、日本人・日本語の強みの話があったり、未来は絵だよって話があったり。

本当に楽しかった。